高校これでわかる基礎問題集 化学|教科書レベルの“基礎固め”を演習で実現する問題集

「教科書の内容はわかったつもり。でも問題になると解けない」──そんな人にこそ使ってほしいのが、『高校これでわかる基礎問題集 化学』です。日栄社の「これわか」シリーズの問題集版として、教科書で習った内容を“実際に解いて定着させる”ための良質なトレーニングができます。難しすぎず、簡単すぎず、基礎力の定着にちょうどいいレベル感が魅力の一冊です。
目次
高校これでわかる基礎問題集 化学の基本情報

出版社 | 文栄堂 |
発売日 | 2022年3月15日 |
判型/ページ数 | B5判 / 80ページ(+解答別冊) |
対象 | 高校1~3年生(定期テスト〜共通テスト基礎) |
価格 | 1,100円(税込) |
高校これでわかる基礎問題集 化学の評価
難易度
教科書〜共通テストレベルの基礎演習中心。
わかりやすさ
「これでわかる」本体の内容をそのまま活かせる構成。
必要な時間
単元ごとのボリュームは適度で、1日1テーマで進めやすい。
特典への結びつき
基礎〜標準問題が解けるようになることで共通テストで安定感。
面白さ
解説はシンプルで、淡々と進む演習型問題集。
コスパポイント
1,000円を切る価格で、化学の基礎問題を体系的に演習できるという意味では非常に高コスパな問題集です。授業の予習・復習、定期テスト前の演習、共通テスト前の基礎力確認と、あらゆるシーンで活用可能。特に「これでわかる 化学」講義編と組み合わせると、内容の理解+演習の流れがスムーズになります。
① 教科書の流れに沿った“安心設計”
学校で使う教科書(化学基礎・化学)に準拠した単元構成となっており、「今習っている範囲の練習ができる」安心感があります。ページ内のレイアウトも見やすく、問題と図表が一体化しており、直感的に取り組めます。市販の問題集にありがちな“無機質さ”を感じさせません。
② スモールステップで理解を積み重ねられる
1単元あたりの問題数が少なめに設定されており、分量的にも取り組みやすい設計。解けなかった問題があっても、「なぜ間違えたのか」が解答・解説で明確になっており、復習も効率的です。基礎を固めたい人が、着実にステップアップするにはぴったりの構成です。
③ 解答冊子がしっかりしていて自己学習に向く
問題集としては珍しく、解答解説が別冊でしっかり用意されています。途中式や考え方の説明も簡潔ながら丁寧で、「どこでつまずいたのか」が自分で確認できます。教師の添削がなくても、自学自習で十分に力がつく仕様となっています。
こんな人にはオススメできないかも?
難関大学を目指している人にとっては、本書だけでは演習量もレベルも不足します。また、思考力を問うような問題や実験考察問題などの扱いもほとんどないため、応用力を高めたい場合は、他教材(『重要問題集』『実戦化学演習』など)と併用が必須です。
使い方
授業に合わせて進めるのが基本ですが、定期テスト前や模試前に復習的に使うのも効果的。全体を1周した後、間違えた問題にチェックを入れて2周目で反復するのが理想です。また、教科書レベルの問題に絞って苦手単元だけピックアップする使い方も可能です。
使う時期
高校化学の導入〜共通テスト直前まで、どのタイミングでも活用できます。特に化学が苦手な人にとっては、学年問わず「1冊目の問題集」として使うのが効果的。夏休みや冬休みなど、集中して復習したい時期に取り組むのもおすすめです。
他の参考書との比較
講義型の『これでわかる 化学』シリーズの内容に対応した問題集として、セットでの利用が推奨されます。他の基礎演習書としては『リードLightノート』『セミナー化学』などがありますが、それらに比べてレイアウトや解説が簡素で、あくまで“導入用の演習”に特化した印象です。
東大生による正直コメント
「これわか」の問題集は、教科書〜共通テストレベルの基礎をしっかり固めたい人におすすめできます。派手さはありませんが、問題が整理されていて“抜けなく積み上げられる”安心感があります。ただし、応用問題への対応力や、論述的な訓練はこの1冊では難しいので、ステップアップを意識した教材の併用は必須です。基礎の完成度を高めたい人には、コスパ含め非常に良い選択肢だと思います。
まとめ
『高校これでわかる基礎問題集 化学』は、化学が苦手な人・基礎から丁寧に演習したい人にとって、使い勝手の良い1冊です。教科書ベースの安心設計、適度な問題数、丁寧な解説によって、自己学習でも十分に力がつきます。定期テスト・共通テストの安定した得点力を築くために、最初の“問題集”として強くおすすめできる教材です。