大学入試の得点源 化学[理論] 新装版|短期で理論化学を得点源にする最強の1冊
![大学入試の得点源 化学[理論] 新装版](https://not-study.com/wp-content/uploads/2025/06/37ddf795f787c7469fa739926bba882b-1-1024x538.webp)
理論化学に苦手意識がある受験生や、これから化学を本格的に学び始める高2・高3生に向けて、「シンプルだけど、必要な知識はすべて押さえられる」参考書として人気を集めているのが、『大学入試の得点源 化学[理論] 新装版』です。本記事では、構成や使い方、どんな人に向いているのか、他の参考書との違いまで徹底解説します。
化学のコスパ勉強法
目次
大学入試の得点源 化学[理論] 新装版の基本情報
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著者 | 目良 誠二 |
出版社 | 文英堂 |
発売日 | 2016年7月25日 |
判型/ページ数 | A5判 / 112ページ |
対象 | 高校2〜3年生、共通テスト〜地方国公立・MARCH |
価格 | 1,100円(税込) |
大学入試の得点源 化学[理論] 新装版の評価
難易度
基礎〜共通テストレベルが中心。難関校志望者にはやや物足りない内容です。
わかりやすさ
重要語句の強調やレイアウトの工夫により、非常に理解しやすい構成になっています。
必要な時間
全体で112ページと薄く、1テーマごとの分量も少なめ。短期間での周回が可能です。
特典への結びつき
共通テスト〜中堅私大・地方国公立では得点源になりやすい内容構成です。
面白さ
シンプルで読みやすい反面、図解やストーリー性は少なく、学習教材としての機能に特化しています。
大学入試の得点源 化学[理論] 新装版のコスパポイント
この参考書の魅力は「必要十分な情報」を「非常にお手頃な価格」で得られるコストパフォーマンスの高さにあります。約1,100円で、理論化学の頻出テーマを27項目・99の得点源に分けて整理しており、入試によく出る計算問題や法則が的確に押さえられています。特に、短期間で「化学の全体像を把握したい」と思っている受験生には、必要最低限で最大の成果を得ることができる1冊です。コンパクトなA5サイズで持ち運びしやすい点も、コスパの良さに拍車をかけています。
① 理論化学を27項目に細分化して網羅
『得点源 化学[理論]』は、理論化学という広くて抽象的な分野を、27の具体的なテーマに分けて整理しています。さらにそれを99個の「得点源」に分解することで、どこを覚えるべきか、何を演習すべきかが非常に明確になっています。この構成により、やみくもに勉強するのではなく「出やすいところから攻略する」という戦略的な学習が可能になります。1テーマの解説が非常にコンパクトなので、スキマ時間を活用して少しずつ積み上げるスタイルにも適しています。
② 見やすいレイアウトと丁寧な言い回しで初心者にもやさしい
視覚的に理解しやすい構成も本書の大きな特徴です。重要語句や数式は赤字・囲み・太字などで強調されており、要点が一目で分かるレイアウトになっています。また、説明文も「専門用語ばかりで難しい」といったことはなく、平易な言葉で噛み砕かれているので、化学が苦手な人でも自然と読み進められます。「教科書を読んでもよくわからない…」という人にとって、最初の1冊としての使いやすさは非常に高いといえるでしょう。
③ コンパクトだから繰り返しやすく、基礎固めに最適
全112ページという薄さは、本書最大の武器です。ボリュームのある参考書は途中で挫折してしまう受験生も多いですが、本書は「最後までやり切れる」という感覚が得やすく、結果として何度も繰り返し復習しやすい構成です。学習効果の高い“周回型学習”にも最適で、3周・5周と反復することで自然と定着力も増していきます。定期テスト直前や模試の前に一気に復習する用途としても非常に使い勝手がよいです。
こんな人にはオススメできないかも?
『得点源 化学[理論]』はあくまで基礎〜標準レベルの内容に特化しており、ハイレベルな大学の記述問題や応用問題には対応していません。難関国公立・医学部・東大京大などを目指す受験生にとっては、問題演習量・難度ともに不足する可能性があります。また、演習問題の数も少ないため、「アウトプットを中心に取り組みたい」人にとっては物足りなさを感じるかもしれません。志望校に応じて、より応用的な問題集と併用することをおすすめします。
使い方
おすすめの使い方は、まず全体を1周しながら要点をインプットし、2周目以降で確認問題を使ったアウトプットに切り替えるというステップ学習です。テーマごとに完結しているため、苦手な単元だけを重点的に復習するのもOK。また、定期テストや模試の直前に、ざっと1冊読み返すような使い方も有効です。スピード感を持って全体像をつかみたい場合や、化学の学習を再スタートしたいタイミングにも活躍します。
使う時期
本書は「基礎固め」の用途に向いているため、高校2年の冬〜高校3年の夏にかけての使用が特におすすめです。この時期に理論化学の骨組みをしっかり作っておくことで、その後の問題演習(共通テスト・二次試験)にもスムーズに対応できるようになります。また、定期テスト直前や共通テスト前の総復習にも最適。持ち運びもしやすいため、通学中や授業の合間に読み進める“すきま時間学習”にもぴったりです。
他の参考書との比較
同じ理論化学の基礎書としては『宇宙一わかりやすい高校化学』や『鎌田の理論化学』などが知られていますが、それらに比べると『得点源』はよりコンパクトで「要点の圧縮度」が高いのが特徴です。図やイラストが豊富な参考書に比べて淡々としていますが、そのぶん集中して取り組める構成といえます。問題演習を強化したいなら『化学重要問題集』、講義調で理解を深めたいなら『岡野の化学』などを併用するとバランスが取れるでしょう。
まとめ
『大学入試の得点源 化学[理論] 新装版』は、理論化学を短期間で得点源に変えたい受験生にぴったりの1冊です。要点が絞られたコンパクトな構成、視覚的にわかりやすいデザイン、何度も繰り返せる薄さなど、効率的な学習を後押しする工夫が詰まっています。特に「これから化学を始める人」や「苦手意識を克服したい人」にとって、最初の一歩を支える強力な味方となるでしょう。基礎を盤石にして、化学を得点源に変えるなら、まずはこの1冊から始めてみてください。