厳選30題で学ぶ!英文 要旨要約トレーニング|英文読解力・要約力・論理力を同時に鍛える新機軸の1冊

「英文の大意はわかっても、要約するとなるとうまくいかない」
そんな課題に向き合う受験生のために作られたのが、本書『厳選30題で学ぶ! 英文 要旨要約トレーニング』です。英文を「読んで終わり」ではなく、「どう要約するか」に踏み込んで訓練できるこの教材は、読解力だけでなく、論理的思考力・要点抽出力も同時に鍛えることができます。
英語のコスパ勉強法
目次
厳選30題で学ぶ!英文 要旨要約トレーニングの基本情報

著者 | 竹岡 広信 |
出版社 | 駿台文庫 |
発売日 | 2021年2月16日 |
判型/ページ数 | A5判 / 112ページ |
対象 | 高校2〜3年生、共通テスト〜難関国公立レベル |
価格 | 1,320円(税込) |
厳選30題で学ぶ!英文 要旨要約トレーニングの評価
難易度
MARCH〜東大・京大レベルまで幅広く対応。
わかりやすさ
丁寧な模範要約例と日本語解説がついていて親切。
必要な時間
全体で112ページと薄く、1テーマごとの分量も少なめ。短期間での周回が可能です。
特典への結びつき
要約力=読解力の証明。特に難関大では直結。
面白さ
論理構造の読み解きにハマる人には楽しいが、やや堅め。
コスパポイント
たった30題でありながら、それぞれに精読・和訳・要点抽出・要約トレーニングがセットになっており、1題ごとの学習密度が非常に高い構成。英語長文の“質的理解”にフォーカスする教材は珍しく、アウトプット中心の演習に飽きた受験生にとっては、費用対効果の高い1冊です。
① 要旨要約を通じて“英文構造”が見えるようになる
この本では「要約の前に、構造を読み解く」ことが求められます。英文の主張・理由・具体例といった構成を把握しないと、要約ができない設計になっており、結果として“論理的読解力”が鍛えられます。内容把握の“深さ”にこだわる人にこそ向いています。
② 1題ごとに要約・構成メモ・模範解答付きで安心
本書の各題には、日本語での要旨メモの書き方・ポイント・模範要約がついており、要約初心者でも段階的に学べます。英作文とは違い、「まず日本語での要約」→「英語での再構成」も可能なので、英語が苦手な人でも思考練習として活用できます。
③ 東大・京大・一橋など論理重視の大学対策にも直結
要約トレーニングは、東大の記述式読解問題や、京大・一橋の要点抽出型問題などに非常に効果があります。特に“何が主張で、何が理由か”といった視点を持って英文に向き合う習慣が身につくと、設問対応力が飛躍的に向上します。
こんな人にはオススメできないかも?
サクサク問題を解いて進みたい人には不向きです。1題にかける時間が長く、演習というより“鍛錬”に近いイメージ。ある程度読解力がある人でないと、負担に感じて途中で挫折する可能性があります。
使い方
1題にじっくり時間をかけて、「構造分析→要約→模範確認→振り返り」のサイクルを大切にしましょう。週2〜3題のペースでも十分。復習時は、“本文を見ずに再要約”することで要約力の定着を測るのがおすすめです。
使う時期
高2の終わり〜高3の春以降に導入しておくと、2学期以降の記述問題・入試対策に余裕を持って臨めます。特に夏休みや秋以降の記述対策期にフル活用するのがベスト。
他の参考書との比較
『英文読解の透視図』『ポレポレ英文読解プロセス50』などと比べても、構造分析→要約まで踏み込んでいる点が独特。いわば“精読+要約型”の教材であり、英語記述型対策としては希少性が高いです。
比較参考書の紹介記事
東大生による正直コメント
「文章は読めてるのに、得点に結びつかない」という受験生にはすごく刺さる教材です。特に構造を意識して読むクセがつくことで、選択肢型の設問にも強くなります。演習量は多くありませんが、“1題の濃さ”で勝負できるので、やりきった人は確実に変わる印象です。
まとめ
『厳選30題で学ぶ! 英文 要旨要約トレーニング』は、英文読解を“要約”という観点から深く掘り下げることで、構造把握・論理理解・設問対応力をすべて鍛えられる教材です。地道な訓練が必要ですが、その分、得られる効果は絶大。特に記述型問題や、抽象的な長文に苦手意識を持っている人にこそ取り組んでほしい1冊です。