有機化学演習 [四訂版]|難関大合格を目指す受験生必携の問題演習書
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大学入試の化学で合否を分けるのが「有機化学」です。計算や構造決定など応用的な出題も多く、安定して得点するためには、演習を通じた理解の深化が不可欠です。『有機化学演習 [四訂版]』は、難関大・医学部志望者を中心に根強い人気を誇る問題演習書であり、入試直結の問題を通じて“有機化学を使いこなす力”を養うことができます。
化学のコスパ勉強法
目次
有機化学演習 [四訂版]の基本情報

著者 | 石川 峻 |
出版社 | 駿台文庫 |
発売日 | 2024年6月5日 |
判型/ページ数 | A5判 / 約250ページ |
対象 | 難関国公立・医学部志望の高校生・浪人生 |
価格 | 1,430円(税込) |
有機化学演習 [四訂版]の評価
難易度
東大・京大・医学部など難関校向け。基礎ができていないと厳しい。
わかりやすさ
開設は丁寧だが、前提知識が必要。開設だけで理解できるのは中級者以上。
必要な時間
問題数が多く、1周にかなりの時間を要する。
特典への結びつき
入試で出やすい難問・良問に特化しており、得点力の差がつく。
面白さ
有機化学が得意になればなるほど楽しめる。構造決定好きには◎
コスパポイント
『有機化学演習 [四訂版]』は、1冊で有機化学の典型問題〜思考力を問う応用問題までを網羅しており、演習量と内容の質の高さが魅力です。1,430円という価格で約200問以上に挑戦でき、しかも良問揃い。共通テストレベルを超えて二次試験で合格点を狙いたい人にとって、これ以上ないほどコスパのよい演習書と言えるでしょう。
① 難関大学の出題傾向に合わせた厳選問題
本書に収録されている問題は、東大・京大・旧帝大・医学部などの過去問を中心に構成されています。特に「構造決定」「反応機構」「合成経路」など、思考力を問う問題が多く、有機化学の深い理解が求められます。入試本番で差がつく「差がつく問題」に対応しており、真剣に化学で勝ちたい受験生にとって、まさに腕試しにふさわしい内容です。
② 網羅性と演習量のバランスが秀逸
『有機化学演習』は、教科書レベルの知識をベースに、有機化学の全分野を演習で網羅できる構成です。問題は基礎→標準→応用と段階的に配置されているため、自分のレベルに応じて使い分けも可能。構造決定に特化した章もあり、精選された問題を通して、知識を“使える形”に仕上げることができます。1冊をやり切れば、かなりの実力が身につくはずです。
③ 解説の質も高く、自学自習にも対応
本書の解説は、要点を絞りつつも論理的で、構造式や反応機構などの図解も的確です。「答えを見れば納得できる」レベルに達しており、学校や塾で習っていない問題でも理解できるよう設計されています。とはいえ、解説に依存しすぎず「まず自分で考えてみる」姿勢が重要。本書は、そうした“演習→検証→理解”のサイクルを促す設計がなされています。
こんな人にはオススメできないかも?
共通テストレベルの基礎がまだ不安な人や、有機化学の用語や性質に慣れていない段階の人には難しすぎる可能性があります。本書はあくまで「ある程度の知識が前提」の問題集なので、基礎的な知識整理をした後に取り組むのが理想です。まずは『鎌田の有機化学』や『宇宙一わかりやすい高校化学』などで土台を固めましょう。
使い方
使い方としては、「章ごとに1問ずつじっくり解く」「復習時にまとめノートを作る」「間違えた問題にマークをつけて再演習」など、PDCAを回す意識が重要です。最初は正答率が低くても、解説を読んで理解し、2〜3周することで力がつきます。入試直前は構造決定や合成問題を重点的に繰り返すのが効果的です。
使う時期
おすすめの使用時期は、高校3年の夏〜秋以降、共通テストレベルの内容が固まってからです。共通テスト対策の前に使うには負荷が高いため、二次試験の本格的な演習教材として位置づけましょう。時間をかけてじっくり取り組むことで、得点差がつく「有機の鬼門」を突破できます。
他の参考書との比較
『有機化学演習』は、「講義型参考書」ではなく、演習特化型の問題集です。知識のインプットには『鎌田の有機化学』『岡野の化学(有機編)』などの講義型書籍を活用し、本書でアウトプット・定着を図るのが王道の学習パターンです。また、標準的な演習を積みたいなら『化学基礎問題精講』、構造決定に特化した問題集としては『化学の新研究(演習編)』と併用するのも効果的です。
比較参考書の詳細記事
まとめ
『有機化学演習 [四訂版]』は、有機化学を武器にしたい難関大学志望者にとって、最も実戦的かつ信頼できる演習書の一つです。基礎力がある程度備わっていれば、この1冊をやり込むことで、入試で「有機が得点源になる」どころか「差がつく得点源」へと進化させることができます。化学を真剣に仕上げたい人、構造決定を極めたい人は、ぜひ手に取ってみてください。