【体系物理】のレベルや使う時期は?|東大生のコスパ勉強法

体系物理

今回は、作り込まれたオリジナル問題でレベルアップを狙える問題集、「体系物理」を紹介します!

「体系物理」は本質の詰まった良問をじっくりこなしていくことで、着実な学力を目指すことができます。なぜ、そんな良問ばかりかというと、全てが参考書独自の問題であるためです!

なんと、その問題数は全部で383問!

一見、多いように感じますが、1問1問に意味があるため、取り組んで無駄になるものは一切ないです!

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「体系物理」の基本情報

体系物理
本体価格1100円
ページ数320ページ

かなりの問題数がありますが、解答解説はかなりシンプルに作られています。

基礎ができていない人が解説を見てもやや理解するのは難しいかもしれません。つまり、問題が解けなかったときに「なぜそうなるのか」ということの説明が簡潔すぎる印象です。そのため、教科書や「物理教室」といった講義型の参考書と一緒に学習することをオススメします。

問題数は多いですが、各問題のボリュームは比較的軽めです。ですので、できるだけサクサクと解き進められるようなレベルまで思考力を高めていけることが最後の目標になるでしょう。問題の設定も、思考がスムーズに進められるような丁寧な作りになっています。

つまづくことが多くなるようであれば、基礎勉強の参考書で復習し直すというようにする。このように、上手に参考書を併用できると良いでしょう。

「体系物理」の評価

難易度★★★★☆
わかりやすさ★☆☆☆☆
必要な時間★★★★☆
得点への結びつき★★★★☆
面白さ★☆☆☆☆

参考書フローチャート

まずは、「物理教室」などの講義型参考書で基礎固めをしましょう。「物理のエッセンス」などで代用しても問題ないです。ただ、物理教室の方が幅広く、より基礎的に学べます。したがって、物理の学習を始めたばかりの人は前者がオススメです。

基礎学習を終了したら、今回紹介した「体系物理」に挑むステップです。すでに述べましたが、解説がかなりシンプルです。しかし、問題の質は良く、難易度も低くないです。そこで、よくあることが問題が理解できずに挫折してしまうことです。このような状態になってしまったら、必ず基礎参考書に立ち返ることを忘れないでください。この参考書は初めて取り組んだ場合、つまづくことがほとんどです。できないことに焦らず、じっくり取り組みましょう!

「体系物理」も終えてある程度自信がついてきたら、1つレベルの高い問題集に取り組みましょう。

具体例としては、「名門の森」などがオススメです。問題数が多くなくても、難しい問題に何度も取り組むことで思考力は強化されます。ここでも、解けないことに焦らず、物理の根本の考え方を理解することを忘れずに学習しましょう!

「体系物理」の特徴

この参考書の特徴を2点紹介します!

①標準問題と発展問題で幅広く対応

同じ単元の中で、標準問題と発展問題の2種類があります。標準問題に取り組んだ後に、発展問題に単元末で取り組むという流れです。標準問題はその名の通り基礎的なレベルです。一方、発展問題は難関大でも出題されるレベルの難易度と言っても過言ではないです。大まかなイメージでいうと、GMACHや関関同立の入試レベル程度でしょう。

これだけ難易度の幅がとられています。それにより、この参考書1冊で基礎レベルから難関大レベルまで実力を底上げすることが可能になっています。

難しすぎると感じた場合、標準問題だけに取り組むという方法もアリです。

すぐに解答を見てしまっては、思考力は磨かれません。ですので、自力である程度考えることができる標準問題を何周もして力をつける。その後に、自信がついてきたら発展問題を片付けるという方法も十分効果的です!

②記述式で思考力を強化

物理の問題集では珍しく、記述式の問題が多数設けられています。

選択式問題では、なんとなくや消去法で偶然正解に辿り着いてしまうことがあります。しかし、記述式では、題意を理解し、正しい経路で回答を導き出す必要があります。

そのため、自分がしっかり理解できていない内容があると、そのことを良い意味で痛感できます(笑)

逆に、記述式でも正確に解答にたどり着けば、相当な自信を持って良いということです。

このように、記述式の問題は、学習時に若干の煩雑さはありますが、正確な学力の把握と成長には欠かせません!

「体系物理」に似た参考書との比較

良問の風

良問の風

「良問の風」は、物理問題集としては有名な、標準レベルの問題集です。

問題の難易度は、今回紹介した体系物理より若干低くなっています。ただ、体系物理にも標準問題はありますので、若干というだけで、そこまで大きな差はないという印象です。

1番大きな違いは、問題数と解説の細かさです。良問の風は全部で154問となっており体系物理の半分以下の問題数です。仮に、2冊とも取り組んだ場合、こちらには物足りなさを感じるかもしれません。

しかし、解答の充実さは体系物理をかなり上回っている印象です。式だけでなく、イメージや図で理解を手助けしてくれています。さらに、「keypoint」と称して、単元の補足説明までされているため、非常に良心的です。

まだまだ解答を導く力に自信がない方は、良問の風に取り組んでみてもいいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

その名の通り、体系的に物理を学べる問題集「体系物理」を紹介しました!

基礎学習を終えて、多い問題数をやり通せる自信がある人にはぜひ取り組んでほしい1冊です。

ボリュームはかなり重いですが、それだけやり通せれば、大きなレベルアップが期待できるでしょう!

体系物理