【文系の数学 実戦力向上編】のレベルや使う時期は?|東大生と早稲田生のコスパ勉強法

文系の数学 実戦力向上編

今回は「文系の数学 実力向上編」を紹介します!

数Ⅲを勉強することのない文系の受験生に向けた、少しハイレベルな問題集を特徴と使い方を中心に解説していきます。

基本情報

本体価格1210円
ページ数204ページ

タイトルから分かる通り、文系の受験生に向けた数学の参考書です。

文系学生の数学への取り組み方は若干難しいところがあります。国立では数学が入試科目として扱われることは基本的ですが、私立やセンター利用での入試方式では数学が必要なかったり、重要度が低かったりすることがあるためです。

理系の学生と同レベルの数学の力があるに越したことはないですが、この文系受験における数学の占める重要度の役割を考えると、全力を投じて勉強をするというわけにもなかなかいかないという悩みは、文系の受験生であれば一度は感じたことがあるでしょう。

そんな悩みを持つ人におすすめできるのが今回の参考書です!

なんといっても文系受験生用にまとめられているというのがとても優秀で、若干ハイレベルな1冊にはなりますが、オーバーワークになりすぎることなく、難関大学にも対応できる力を身につけられる優れものです。

レベルとしては、中堅難関大学の入試において合否を目指すような問題が集められています。

国立大学を例に出すと、神戸大学、東北大学、名古屋大学などのレベルの難関校を目指す人はどの問題もある程度解けるようになっている必要があるでしょう。

「文系の数学 実戦力向上編」の評価

難易度★★★★☆
わかりやすさ★★★☆☆
必要な時間★★★★★
得点への結びつき★★★★★
面白さ★☆☆☆☆

コスパポイント

「文系の数学 実力向上編」のコスパポイントを2点紹介します!

①文系数学の必勝ポイント

各問題に、「文系数学の必勝ポイント」と称して、問題の本質をピックアップしてくれている項目があります。

この、必勝ポイントは、ただただ解答を導くだけではなく、問題の本質を紐解くことに重きを置いているため、しっかり理解して使いこなせるようになれば、多少構成が変わったとしても類題であれば柔軟に対応できるような力がつきます。

問題数は若干多いですが、必勝ポイントを全てマスターすればかなりの自信を持って様々な問題に挑戦できるでしょう。

②解説付き問題+演習

この参考書は、最初は解説付き問題が90問あり、その後に演習問題が110問続くという構成になっています。

まずは、参考書の解説なども見ながら取り組み、演習問題で実践練習をするという

練習→試合

のような流れで学習することで、全く理解できないということも無くなるし、読んでわかった気になってしまうということも無くなるため、着実に力が身につきます!

こんな人にはオススメできないかも?

文系用の数学参考書とは言っても、そのレベルは決して簡単なわけではありません。そのため、受験勉強を始めたばかりの文系学生がタイトルだけを見て取り組んでしまうと、実力との乖離が起きてしまっていて、あまりオススメできません・・・

基礎を飛ばしていきなり、ハイレベルなことをやろうとすると、理解できなかったり、本質を誤解したままわかった気になってしまったりという危険性があるので、基礎を終えてからの力伸ばしの段階で取り組むようにしましょう。

使い方

とにかく、最初に設けられている問題を90問1周しましょう。

何度も述べている通り、レベルは若干高いので解けなかった問題がたくさん出てきても全然問題ありません。

わからなかった問題を中心に2周目、3周目と復習して、「文系の必勝ポイント」も全部把握するくらいになったら、腕試しで演習問題の110問に取り組みましょう。

そして、演習問題で解けなかった部分は、また問題の解説を読み直すなどしてさらに復習を重ねる、というような使い方がオススメです。

使う時期

使う時期は受験期終盤手前の力をさらに伸ばしたい基礎はもうほとんど大丈夫と感じるようになった頃に使い始めると良いでしょう。

かかる時間としては、解説付き問題の問題数が90問あるので、文系の受験生が1日に割ける数学の時間を考えると1ヶ月もあれば最初の1周はできると思います。

演習問題は110問ありますが、どちらかというと解いていくだけに近い使い方をしていくので、解説問題よりは、もう少し短い期間で終わらせられるでしょう。

他の参考書との比較

「入試精選問題集 文系数学の良問プラチカ 数学I・A・II・B・C」

こちらの参考書も文系向けの数学を全範囲網羅している参考書です。

「文系の数学」シリーズより、ひたすら量をこなしていって体に覚えさせるというようなイメージを持つと違いがわかりやすいかもしれません。出題されているのも、頻出問題が中心であり、レベルは高くないので受験初期からずっと使い続ける1冊にはオススメです。

ある程度の基礎力がある人には「文系の数学 実戦力向上編」と比較すると若干物足りなさを感じる可能性があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

文系のための数学の参考書を紹介しました。

数学に取り組む姿勢に困っている文系の受験生にはうってつけの1冊です。

勉強方法に並んでいる方は是非目を通して見ましょう!

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